大学生毎日学んだことブログ

自分のためのブログです。

【アニメ・本】最近触れて感動したもの紹介【大学生】

【書籍】テンプル・グランディン 自閉症と生きる

要約

 自閉症で、小さいときから言葉が話せなかったり、気持ちを伝えられない不満から癇癪を起こしたりしていた女の子テンプル。感覚過敏など自閉症の主な症状を抱えていた彼女だったが、すぐに施設に入れるべきだと主張する父と違い、母は必死でテンプルが入れそうな学校を探す。母が見つけてくれた学校で、嫌がらせや今でいういじめ等の試練を乗り越えるテンプル。テンプルの興味関心は、かけがえのない親友を作ることにもなった。動物や科学に興味を示したテンプル。言葉や抽象概念ではなく、「絵」で考えるテンプルには、動物の気持ちがよく分かった。大学を卒業したテンプルは、当時誰も考えなかった、食肉用の動物たちの非人道的な処遇を改善するため、食肉処理施設の設計に素晴らしい功績を残す。

 

脳の違いは強み

 テンプルが高校生の時、牛のスクイズシュート(注射を打つときなどに牛を固定する器具)に強烈な興味を示したテンプルに対し、周囲の人の反応は二つに分かれた。ひとつは、そのような変てこなこだわりは、捨てさせるべきだという心理学者たちの反応。もう一つは、その興味関心に協力しようとしてくれた学校の先生たち等の反応。結果的に、そのとき牛の器具に興味を持ったことが、テンプルの科学者としての成功を導いてくれた。変てこなこだわりは、薬や治療で治してしまうものだとは、言い切れない。ときにはそのこだわりを、学問や仕事のやる気に転換することもできるのだ。自閉症の人は、脳が違う。それはその人に大きな試練を与えるかもしれないが、同時に強みでもあるのだ。

 

この本からもらい受けた教訓

 好きなことや夢中になれることを、どうやって社会に活かしていけるのかを見つける。自分を他人や社会を比べない。普通のものとは違っていい。嫌がらせや試練には負けない。いろいろな物事を体験し、勉強する。他の人たちと一緒に出来る活動をしてみる。

 

【アニメ】機動戦士ガンダムUC

お気に入りのアニメ【ネタバレ注意】

ネタバレしますので注意。 

 ガンダムシリーズは、戦争を人々の生活と結びつけているところが好きだ。戦いが起これば、近くの街では逃げ惑う民間人のシーンがあるし、戦争を止めようと動くミネヴァや、その姿に一目惚れする主人公も共感をもって見ることができる。戦後のアニメなので、巨大なコロニーが地球に落ちて都市が消え去るシーンなどは、原爆をイメージしたのではないだろうか。基本的には反戦を貫いて物語が進行するのが良い。また、ニュータイプと呼ばれる、人間が宇宙に出たことにより出現した「新人類」をキーにして話は進むのだが、終盤での登場人物の台詞がまたよい。「それでも、人間の持つ可能性を信じたい」「どんな可能性だってある」。登場キャラも全員に魅力があり語りきれないが、リリィ少尉が一番好きだ。ミネヴァを好きになるがフラれ、闇墜ちしてとんでもないことをしてしまうが、葛藤する彼が人間くさくてよい。終盤のリリィ少尉の「父親はいつだって一言足りないのさ」がとても良かった。